ムリーリョ「ロザリオの聖母」「ロザリオの聖母 La Virgen del Rosario」 作 者:バルトロメ・エステバン・ムリーリョ Bartolome Esteban Perez Murillo 制作年:1650年~1655年 画 材:カンヴァス サイズ:110cm×164cm 所 蔵:プラド美術館 私は、1980年に東京国立博物館で開催された 「スペイン絵画・ベラスケスとその時代」展で、 「ロザリオの聖母」に出会ってから、 ムリーリョという画家の名前が忘れられなくなりました。 いま、この作品のポスターを出して眺めているのですが、 暗闇のなか、 むかって左上方からスポットライトがあたるところに、 赤い衣装のマリアが、幼子イエスを抱いて、 すわっています。 頬をあわせて、まっすぐ、こちらを見つめる 黒髪のマリアと金髪のイエスの瞳。 マリアの左肩においたイエスの右手と、 マリアの左手にはロザリオがにぎられていて、 ふたりの間をしっかりと結びつけています。 私は、ムリーリョのほかの作品とくらべても、 とてもリアルに感じました。 宗教画というジャンルをつきぬけて、私たちに 愛や信仰を訴えかける強さをもった作品だと思います。 110cm×164cmの現物は、 私の見ているポスターよりもずっと素晴らしかったはず。 マドリッドのプラド美術館で、もう一度見てみたいです。 ジャンル別一覧
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